いつか俺はこの空を色付ける方法を忘れてしまった(りおりお・カレン編共に完結☆)

仮面

「あぁこら、おねーちゃん！ 勝手に走らないでよ～！」

何だ何だ？
と思ってる所に、それを追いかける大人の姿があった。

「も～、それはこっちのセリフよ。すみません」

これが、後に義理の母さんとなる人だ。

「いえいえ、大丈夫ですよ」

コールセンターの人は、ニコニコと微笑まし気にその人に対応した。

“いきなりやって来て鬱陶しいなぁ”

……笑顔という仮面を張り付けながら、心の中ではそう思ってるんだろうなぁ。