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「おはようございます」
私はダイニングルームで朝食を食べる俊吾さんに挨拶をした。
「あぁ・・・おはよう」
彼は何食わぬ顔で、トーストを齧り、コーヒーを飲んでいた。
細身のスーツ姿の彼。
昨晩、脱ぐと凄いんだと思った。
「・・・」
私も椅子に腰を下ろし、サラダのプチトマトを頬張る。
「・・・ちゃんと眠れたか?」
「え、あ・・・はい」
「痛みはなかったのか?」
私は後ろに控える黒崎さんを意識してしまい、言葉を濁した。
「え、あ・・・いえ…別に・・・」
「後で、黒崎から薬を貰えっ」
「薬・・・?」
「鎮痛剤とビタミン剤です。杏南様」
「・・・分かりました」
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