2386人が本棚に入れています
本棚に追加
俊吾side~
共働きではないと生計を維持できない家庭が多い中。
家事のすべては使用人任せ。
杏南の仕事と言えば、俺の子供を産み、世話をするだけ。
セレブな暮らしを与えてやってるのに。
その上、俺に「愛して欲しい」だと・・・何てわがままな女だ・・・
でも、彼女はこんな俺に寄り添い、毎日笑顔で迎えてくれる。
「愛して欲しいか・・・」
「社長?」
運転する神田が俺の独り言を訊き、信号待ちで後ろを振り返る。
「別に…何もないぞ。唯の独り言だ」
「・・・」
最初のコメントを投稿しよう!