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杏南side~
俊吾さんに案内されたダイニングルームで夕食を共にする。
二人には大きすぎる大理石のダイニングテーブル。
運ばれてくる食事はフランス料理のフルコース。
「テーブル大きすぎませんか?」
「君が来るまでは俺一人で食事をしていた。
二人でも大きすぎるな。
しかし、家族が増えれば、問題ない」
「え、あ・・・」
私はその言葉の意味を深読みして、頬を染めた。
強制的とは言え、私と俊吾さんは結婚する。
夫婦となれば、その夜の営みもあるワケで・・・
処女の私には未知の世界だけど。
「・・・頬が赤いぞ」
俊吾さんは私を顔をジッと見つめながらワインを口にした。
「べ、別に…何でもありません・・・」
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