愛のはじまり

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「・・・本当にここは俺以外の男に触れさせてないの?杏南」 彼は疑いを深くしていく。 「私を信じて・・・」 「信じてるけど…不安なんだよ・・・」 今度は左胸を優しく指先で撫で、人差し指で探りあてた頂を円を描くようにクリクリと擽った。 「やっ・・・」 「ネグリジェの上からでも…敏感だね・・・」 自分の意思に反して、彼の指先が掠めていく度に、尖っていく。 下肢にも伝わる甘い疼き。 「んっ・・・」 彼は私の声を塞ぐようにキスを落とした。 唇を吸いながら、彼の湿った熱い舌が口内に滑り込んで来た。 器用に私の舌を絡め取っていく。 「んゃ・・・あ・・・やっ・・・」 くちゅくちゅと響く舌が絡まる音。 キスの合間に漏れる私の声。 彼は突然、唇を離して、背後のソファに私を座らせた。 「足開いて・・・杏南」 「え、あ・・・」 「出来ないの? やっぱり・・・緑川先生と何かあった?」 「何もないですよ!俊吾さん」 「…信じきれない自分が情けないと思うよ。 でも・・・今まで・・・誰も信じて来なかったんだ・・・ 疑心暗鬼になるのは仕方がない・・・そう思うだろ?杏南」
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