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私は黒崎さんに相談した。
「そうですか・・・」
「ビジネスでは俊吾様も仕方がないと思い、パーティなどの人の集まりには参加しますが・・・プライベートでは全く行きたがりません・・・」
「私も出不精だけど・・・俊吾さんほどじゃない・・・」
「人の居ない場所などホテルの部屋に二人で閉じこもらない限り・・・ありませんよ・・・」
「そうね・・・」
「杏南様の方が邸宅に軟禁状態ですから・・・ストレスが溜まっているんですね・・・」
「・・・まあね・・・」
二人で居ても、するコトは一つ・・・
Hしかない・・・
互いのカラダだけは知り尽くした感じ。
「!?」
噂すれば、俊吾さんからの『LINE』
「・・・俺も貴方の行動を事細かに伝えてるのに・・・俊吾様は貴方の口から訊かないと信じないようですね・・・」
「・・・彼は私と居ながらも・・・結局は昔と変わらず孤独なんでしょ?」
父親に刷り込まれた言葉の呪縛から、未だに逃れられていない。
「俊吾様の骨の髄にまで・・・先代の旦那様の言葉が叩きこまれていますから・・・」
「・・・」
私のカラダにも俊吾さんの存在が染み渡っていた。
彼に責められ、弄ばれても、嫌だと思わなくなった。
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