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目を覚ますと天使達が無邪気に笑う西洋の絵画が目の中に飛び込んだ。
「ここは?」
私はカラダを起こし、辺りを見回す。
Tシャツとジーンズ、その上にエプロンをした今朝の恰好のまま、天蓋付きの豪華なベットに寝かされていた。
異世界の王宮にでも来たかのような西洋風の高価な調度品や家具が壁に並んでいた。
此処は何処?日本??
「お目覚めですか?杏南様」
黒髪をキレイに後ろに撫でつけたセットの若い執事姿の男性がワゴンを引いて入って来た。
「あの…貴方は?」
「私は貴方のお世話係を務める黒崎輝(クロサキヒカル)と言います。以後、お見知りおきを」
「黒崎さん、ここは何処ですか?」
「あ・・・俊吾様のご自宅です」
あの黒服の男性もその名を言っていた。
「その俊吾様とは誰ですか?」
「貴方様の夫なる。我が主で御座います」
「私の夫!?」
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