奪われたカラダ

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「何で?黙る?杏南」 俊吾さんは私の耳許で甘く囁く。 彼の言葉と共に息が鼓膜に擽る。 そして、ブラ越しに右の頂の中心を強く摘まんだ。 「あ・・・」 腰の辺りから背筋に甘い電流が迫り上がって来た。 「今から・・・君の肌に触れるモノが何か当ててみろ?杏南」 次の瞬間、ブチッとホックを外れる音が聞こえた。 私の上半身を隠すモノはなくなった。 視界と両手の拘束を奪われた私は彼の次の行動を待つだけ。 「ひやっ」 彼は突然、私の頬に冷たいモノを押し当てた。 余りの冷たさに肩が震える。 彼は頬から首筋にその冷たいモノをスーッと這わせる。 多分、これはアイスペールの中の氷。 その氷を胸許に滑らせ、胸の中心へと擦り上げる。 「あぁ・・・」 今までにないぐらい感じ、喉奥から甘い声を張り上げた。 「・・・これはなんだ??杏南」 「・・・氷・・・」 氷は融け、胸の裾へと水を滴らせていく。 「・・・正解…簡単だったか?杏南」
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