レッスン4

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  「南さーん、助けてーぇ! 梱包が全然終わらないのー!!」  彼女がいないと、絶対に仕事終わらない!  私は南さんに泣きついた。助けて、と。 「いたいっ、いたたたた・・・・っ」  肩を掴んで抱きしめると、彼女が顔を歪めて痛がった。  私、そんなに怪力だったかしら!? 「南さん、どうしたの?」  南さんの異常な痛がり様に、自分の怪力が原因では無いと思った。 「諏訪さん」  南さんに付き添っていった神保君が前に出て来てくれて、彼女に代わってフォローしてくれた。 「実は南さんが、先ほど出荷が間に合わないと判断して、わざわざ車から降りて、一人で重い荷物を抱えて集荷所に向かって下さったのです。出荷はお陰で間に合いましたが、そのせいで腕と肩を痛められてしまいました。これ以上彼女に負担をかけるのは、よくありません。派遣の――しかも梱包担当でもない方に、ここまで我々社員が頼り切っているのは、どうかと思いますよ? 労災手当も出して、有給休暇も取って頂けるように致しましょう。そうすれば、いかに彼女が我々の為に頑張って下さっていた事が、わかりますから」 「それは困るわっ!」  有給あげたいところだけれど、彼女に休まれたら通販部は機能しなくなるっ!! 「神保君っ。解ったの! 南さんが今までどんなに頑張ってくれていたのか、よーく、よ――――くわかったのぉお――っ!」  思わず神保君に詰め寄った。
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