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「あの、南さん。今日は本当にごめんなさい。勘違いをして酷い事を言ってしまって、悪かったわ」
ひと段落したので、ずっと謝りたかったので先ず彼女に頭を下げた。
本当に申し訳なかったわ。
「いいです。誤解も解けましたし。私は何も気にしていません。それより、本当に月曜日からお休み貰っていいんですか?」
「あの、実は・・・・その事で相談があるのよ」
通販の神に、休まれちゃったら困るわ!
半休でもいいから、何とか出勤して貰わないとっ。
「神保君は南さんにお休みを、って言ったんだけど、正直休まれるのはちょっと・・・・多分、ううん、絶対に通販部が回らなくなるだろうから、申し訳無いけど、月曜日は出勤して欲しいの。勿論、ちゃんと病院行ってからの午後出勤でいいし、その間のお給料もちゃんと付けるからね。午後から来て、さっきのように指示してくれるだけでいいのよ。顧客対応は他の人間にさせるから。それから南さんには今後、梱包部署の統括をやって貰えないかと思って・・・・ダメかしら?」
ダメって言われたらどうしよう。
「あ、いえまあ・・・・私はいいですけど・・・・・・・・」
「本当!? ああ、良かった!! 今、南さんに辞められたりしたら、神保君の言う通り、通販部は回らなくて終わるわ。それより、今まで誤解していてごめんなさい。貴女があんなにみんなを助けてくれていたなんて、私、ちっとも知らなくて・・・・もっと早く言ってくれればいいのに! 水臭いわねっ」
嬉しくて思わず、彼女が肩を痛めている事をうっかり忘れてしまって、バシッと南さんの背中を叩いてしまった。
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