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ここで、カフェラテを一口。店内の暖房と加湿器によって、頭がぼんやりとしてきます。
毎日の学校やアルバイトでの喧騒とは程遠い、どこか遠くの切り取られた空間にいるようです。心身の緊張が徐々に解れていくのを感じました──。
『……ているに違いない。そう思って、勢いよく椅子を蹴り上げると、魔道具入れの中からビクッと驚いたような音が聞こえた。
──思った通りだ。こいつら、何かを企んでいる。
私をからかって、遊んでいるのだ。本当に不愉快だ。私は冗談が嫌いだ。もう高校生だと言うのに、こんな子どものような真似をして、楽しいのだろうか。はしゃぐ年でもあるまいし。
彼らの思惑に引っかかるのも癪なので、私はそのまま場を後にして……』
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