December♡ハピネス

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「たとえ颯斗のことが好きだとしても、好きな相手を陥れるようなことをする最低なヤツを、俺は絶対に許せない」 翔琉はそう告げると、バイト終わりに立ち寄ったままリビングのソファへ座る俺へと、横へ座りキスをそっと重ねる。 それから吐息混じりで、俺にこう囁いた。 「いい歳して子どもで、ワガママで……悪い」 何一つ悪びれもなく言いながら、翔琉は俺の首筋へ戯れるようにキスマークを遺していく。 「そして、独占欲も強くて――性欲も強い」 ひゃ、と俺はそのくすぐったさに、ムードも何もない声を相変わらず上げる。 「――だけど、誰よりも颯斗を幸せにする自信はある。俺と共にあることを後悔させないよう、否、それすら気が付かないよう……俺が、たくさん愛すから」 ギュッと俺を抱き締める翔琉の下腹部は、熱い告白と同様、バスタオルの下で、とても大人くしできそうにない程、既に燃え上がっている。 「だからまずは――颯斗とシたい。俺の大きな愛、受けてくれる?」 酷く俺が赤面するのが分かっていて、翔琉はわざとそう言う。 案の定、俺は羞恥に首まで激しく紅潮させる。 翔琉好みに甘く開発された俺の身体が、当然その誘いを拒否できる訳はなく。 うーっと唸りながらも、小さく頷いたのであった。 それは、幸せな、幸せな二人のホリデーシーズンの始まりだった。 fin.
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