-召喚写真-

３

しばらくしてSNSを見てみると、また同じ人が僕の心霊写真をアングルを変えて投稿をしていた。その写真には僕が合成して付けた子供の幽霊が写っていた。
その翌月も、その翌月も同じことが続いた。

流石に痺れを切らしてSNSのDMで、いい加減にしろ！とメッセージを送った。

「本当にいたんですよ！あなたの心霊写真は合成なんかじゃないでしょ！」
僕はこの予想外の返信に苛立ちが増したが、もうこれ以上、本物の幽霊に会いたくないとのことで、この活動は止めるとのこと。

まさか僕が心霊写真を作ると実際にその幽霊が現れてしまう、なんてことある訳ないだろう。馬鹿馬鹿しい。
何だか腑に落ちなかったが、これ以上どうすることも出来なかったので、それ以上追求はしなかった。