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交換日記の始まり
死にたい。
私はもう自殺のことしか頭になかった。
私の名前は加藤優香。
現在、高校一年生だ。
「優香、また1人で窓の外を眺めてるよ。」
「本当だ。マジでキモイ。」
「優香が教室に居るだけでキモイんだけど。」
「マジ、テンション下がる~。」
そんな声がいつも聞こえる。
その中でも、リーダー的な存在だったのは新谷友莉という女子。
彼女に逆らえる人は誰もいなかった。
さらに、友莉は先生にも気に入られているため、友莉が悪いことをしても、先生は全く怒らないどころか、被害者を悪者扱いするくらいだった。
だから私は先生に相談することすら出来ない。
皆も友莉の味方になって私をいじめてくる。
こんな学校は嫌いだ。
なれるもんなら、不登校になりたい。
でも、私は家がもっと嫌いだった。
だって、家族に暴力を振るわれるから。
家に帰って、私が一言でも喋るとすぐ殴られる。
学校でも暴力を受けることはあるけど、大人の方が力があるから、とても痛い。
ご飯はいつも与えてくれない。
だから、自分でアルバイトをして、自分でご飯を買っている。
お風呂も自分でお金を払って近くの安い温泉に行っている。
寝場所もないから、自分の部屋の地べたで寝ている。
でも、たまに親が不機嫌なときはベランダで寝かされることがあった。
そんな毎日が嫌で一人暮らしも考えた。
でも、親がお金を出してくれないから、コツコツと貯めていたのに、いつの間にか親にお金を盗まれ、貯金がゼロになってしまった。
私は何のために生きてるのだろう。
私の生きる価値なんてあるのだろうか。
死んだ方がマシなのではないか…。
私はそう思いながら、窓の外を眺めていた。
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