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「そうだったのか! もしかしたらお前の念が俺を呼び寄せたのかもな……あっ! そうだ、とりあえず荷物受け取りのサインをもらいたいんだけども……」
取り出した伝票を見て、ノブオはハッとする。同じくそれを見た敏也も固まった。
「そういえば、このスティーヴンってのは……まさか敏也のことじゃ……」
「ああ、うん……なんとなくさ、本名を書きたくなかったんだよ」
そう言って敏也は靴箱の上にあった、スタンプのようになっているいかにも安物な印鑑をペッと押した。
スティーヴン・イヤマ様と書かれた横に不釣り合いに赤くにじんでいる。
どうせならボールペンでスティーブンとかイヤマとか書いたらいいのに……とノブオはそっと思った。
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