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「……私の指を、こんなに濡らして……」
引き抜いた指の先を、彼が目の前で見せつけるようにして伸ばした舌でねっとりと舐め上げると、
まるでそこを舐られたかのように、ぞくっと下腹部は震えてじゅわりとまた密液は溢れ出した。
「……ダメ…舐めない、で…」
恥じらいが隠せない私に、くくっと喉の奥で笑うと、
「じかに舐めてるわけではないでしょう?」
宥めすかすように口づけて、再び手を腿の間にあてがった。
「……イかせてあげますから、先にね」
鈎状に曲げられた中指が被膜を押し入り、中を蹂躙し執拗に蠢く。
「ああッ……イッ…」
昇り詰めてしまいそうになって、真上にある彼の顔を仰ぐと、
ふっ…と、その顔に薄く笑みが浮かべられた。
「……イっていいんですよ」
その甘い声に、その妖艶な表情に、弾かれるように達すると、
「……息を吐いていてください。もう私も、限界なので…」
潤ってぬめる肉壁を擦って、襞を割りいきり立つ半身が侵入をした──。
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