3.

8/13
前へ
/60ページ
次へ
ここは居酒屋だけど、そんなに騒がしくなく、料理が美味くて、割に来ている。 最近は来れてなかったので、慣れた空間にちょっと体の力が抜けた感じがした。 大将となんやかんや近況を話しながら、気を紛らわせていたら あれ、ちょっと呑み過ぎたかな… いつもより回りが早いようで、目の前がぼんやりとしだした。 「あれ、高永さん、アレアレ、呑み過ぎたのかしら」 奥さんの声が聞こえる。 「疲れてるだろうな。う〜ん、寝かしてやりてえけど」 「そうね。少しならまだ大丈夫だから」 帰らないと、でも帰りたくないな…
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加