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「何を見てるんですか?」
聞いてしまった。
江藤さんは、一瞬ピクッとして、でも表情は変わらず、こちらも見ずに
「大通りのイルミネーションです」
相変わらず、視線はそこに置いたまま、答えた。
「イルミネーションですか」
「そう、この時間から毎年イルミネーションが変わるんです」
「そうなんですか」
「ええ…」
それ以上は話す気はないようで、またゆっくりとカフェラテを口に運んだ。
俺もカフェラテを口に運ぶ。
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