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「ミカエラ様は好きな香りとかございますか?」
「ちょっと爽やか系の甘いお花の香りとか。」
「解りました。」
女性はベースオイルに、2、3種類のアロマオイ
ルを調合していると、ミカエラの不思議そうな視
線に気付く。
「私(わたくし)は、ローゼンベルク家に仕え
る、アロマテラピストと調香師なんですよ。」
と説明した。
「アウレーリア!もう上がっていいか?」
湯船の方からフリードリヒの声がする。
「だめですよ?後、15分位は浸かってて頂かな
いと」
「逆上せるわい」
アウレーリアはアロマオイルを手に取ると、ミカ
エラの手にゆっくり馴染ませる様にマッサージを
した。
「あ、何か良い香り」
「ラベンダーとをレモンバームをブレンドしまし
た。両方鎮痛作用があるんですよ。」
「あの、」
「フリードリヒ様の香水も、アウレーリアさん
が?」
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