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「どうぞこちらへ」
ミカエラをドレッサーに座らせると
「メイクはどうなさいますか?ご自分でなさいま
すか?」
聞いた。
「お化粧って、あまりしないから…」
エファはニコリと笑うと
「では、私がしても構わないでしょうか?」
と提案した。
「お…お願いします。」
エファはミカエラの前髪をピンで止めると、下地
を塗り、手早く化粧を施していく。
「髪の毛は折角綺麗にブローしたので、このまま
が良いかと。」
エファはミカエラの髪の毛をブラッシングしなが
ら
「ミカエラ様の髪は綺麗ですね。旦那様の色より
明るくて、」
と言った。
「フリードリヒ様の髪の色も素敵ですよ?ボル
ドーよりちょっと明るめの…」
「ええ、旦那様の赤毛も綺麗ですが、無頓着なの
で髪の傷みがちょっと。ですので、たまにあのよ
うにトリートメントなさらないと。」
「エファさんは美容師か何か?」
「エファで結構ですよ。はい、資格を持っており
ます。」
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