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「かなたきいてる~?」
「んー」
よし、ボスまで来た。このままスキルを使えば、、。
「聞いてるってば~。」
「んー」
ライフたんねぇな。回復して、、。きた!あと一撃。
このまま、、。
「かーなた!」
俺の目の前からゲーム機が消える。
ん?
隣を見ると英斗が俺のゲーム機を持っていた。あと、一撃なのに
「英斗!返せ!」
取り戻そうと背伸びするが全然取れない。腕長すぎだろ!
「やー、だって話聞かないかなたが悪いんだよ。」
跳んでも全然取れない。英斗のやつ絶対楽しんでるだろ。俺の手をよける英斗の顔はニヤついていた。
「分かったから、返せよっと、ふん!」
やっとの思いで取り返したゲーム機の画面にはゲームオーバーの文字が表示されていた。
「何てことしてくれてんだよ!英斗!」
「だって、かなた話し聞かないんだもん。人の話しはちゃんと聞かなきゃ。」
こ、こいつ。ニコっと笑う英斗を睨み付けた。
「かなたは、嫌なことがあるとすぐゲームに逃げるよね。そんなに嫌だったの?課題が倍になるの。」
「ち、違う。」
あの時は、あの後クラスに笑われてイラッとしただけだ。英斗は、
「ふーん」
と言うと、俺の頭に手をおいた。
「じゃ、今日俺ん家来なよ。」
「へ?」
「課題終わらすの手伝ってあげる。」
「すげぇ上から、うぜぇ」
でも、英斗の家って久々だな。中学生以来。今部屋ってどんな感じ何だろう、、、。気になる。
「まぁ、ちょっとぐらいなら」
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