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テッテレー!ヴィルとルナが仲間になった!
「そういや、さっきの奴らは?」
「アイツらとは過去に一度戦っていてな。ここでの再戦を私が申し込んだんだ。巻き込んですまなかったな」
「いや、構わないさ。俺もヴィルに助けて貰ったんだし」
滝澤は茶化した笑いを見せる。一度剣を振るわれた事は忘れているようだった。
「リンゴ持ってきたよー」
ルナが大量のリンゴを抱えて歩いてきた。
「お、こんなにいっぱい……!ありがとなルナ」
滝澤がルナの頭を撫でると、ルナはとても明るい笑顔を見せた。きっと人肌が恋しかったのだろう。
「うん。あ、ヴィル姉ちゃん起きたんだ」
「2人は知り合いか。なら話は早い。ルナもさっき仲間になったんだ」
「つまり養子と……」
「分かった、もうどんな解釈でも良い」
ヴィルはゆらりと滝澤に歩み寄った。
「すまん、もうちょっと血が要る」
そのままカプリと滝澤の首筋に噛み付く。2回目なので痛みには慣れたが、今回は後ろにルナがいる。
「お、おい……これ絶対教育に悪いって!」
滝澤はモンスターとはいえ小さな子供のいる前での吸血に罪悪感を覚える。ヴァンパイアであるヴィルは自然に行うが、ハーピィであるルナが真似したらどうするのだ。
「ひはははいはほう。ははしはひひふはへひひふよふはふははは。(特別翻訳:仕方ないだろう。私が生きるために必要なんだから)」
「何言ってるか分からん。せめてルナに見えないところでしよう」
ヴィルを力ずくで引き剥がし、距離をとる。ヴィルの表情は不満げだが、ルナの為にも滝澤はこうするべきだった。
「二人とも、何してたの?」
「栄養補きゅ……」
「ややこしくなるから黙ってろ。ヴィルがふらついたから俺が支えただけ。ただそれだけ」
どうやらヴィルは滝澤ですら困らせるようだ。これはかなり稀有な存在なのではないか。
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