娘の彼氏

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「お父さんに紹介したい人がいるの。」 ついにこの時がきたか。 いつかは人生のパートナーを見つけ、親元を離れる。娘を授かった時からわかっていたことだ。 しかし、しかし・・・・・・ 大事に大事に、育ててきた一人娘だ。どこの馬の骨とも分からないような男に、易々と娘をやるわけにはいかない。父親である私が、しっかりじっくりと見極めてやらなければ。 「どーもー。みーちゃんとおつきあいさせてもらってるタカシっす。」 な、なんだ。こいつは。 身に付けてる物も、態度もチャラチャラしている。髪も金髪でツンツンしてるじゃないか。 こんな奴が娘の選んだ男なのか? もしかして、私の勘違いで、ただの友達なのか?いやいや、こんな奴、友達としてでも認められな・・・・・・ 「単刀直入に言いますわ。娘さんを俺にくださいみたいな。こんな感じでいいっすか。」 単刀直入って言う言葉は知ってるのか。 ・・・・・・て、そうじゃないだろ! 「お前に娘はやらーーーん!!!」 そして、私は大声で叫んでいた。
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