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どうしようもなく消えたくなる時がある。とにかく逃げたくて逃げたくて。
助けてなんて言葉も出せないし、どうすればいいかわからない。
面白いと感じるものも、楽しいと感じることも無くて苦しい。
人の感情を真似して、それが好きだと自分に植え付ける。
笑顔も周りも真似して顔に張り付けて、同調して。
メモリ状の傷ばかりを増やして、それを知った人は悲しむ。
それは愛されてるってこと? わからないや。そんなの、どうでもいいし。
何そんなの言ってるの、馬鹿じゃないの、なんて貴方は思うかな。
でもね、自分のことも嫌いで嫌で消したくて。
まず、自分自体が全然わからない。
消えたいと言ってるくせに一向に消えないし、消えるのが怖いって思ってる。
ハサミを持つと、カッターを持つと、どうしようもないくらいに自分を切りたくなる。痛いなんて感情もどんどんなくなってきた。
自分は、おかしくないよね。いや、おかしいなんていわれてもいいや。
こんな気持ち持ってる人はたくさんいるんじゃないかなて思う。
自分以上に追い詰められている人だっている。
そんな人たちがいるのにこうやっていうことは、自分はひどい人かな。
自分は他の人から見たら幸せな部類に入ると思ってる。
親も弟もいるし、生活に不自由していることも無い。
多分こうなるのは、自分が弱いからなんじゃないかな。
そう。自分はとっても弱い。こんな自分に酔ってるのかもね。
こうしていれば、誰かが気にかけてくれるから。
誰かが心配してくれるから。自分はここにいるって実感できるから。
もう自分の感情がどれかもわからない。どれも違う、違う。
結局消えたいの? 消えたくないの?
そう自分に問いかけてみる。どれだけ考えても、答えは出ないや。
でも、こうやって何度も何度も葛藤したって、いつかは消えてしまう。
この気持ちはどこにも残らない。
だから――
Memento mori.
そして――
Memento vivere.
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