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約1ヶ月後、相原はキスもまだな関係にこれが本当に交際という付き合いなのかと疑問に思いだした。
「明日は少し山に登ろうか。高さもそんなにないけど、スニーカーとズボンがいいよ。いいいかな?」
それでも毎週かかさずデートには誘われる。
同性と付き合うという事は相手にしたらプラトニックな関係を求められているのだろうか。
それなら私は不適合なんじゃないか。
責任をとって欲しいとやけになって言った手前、さらにそんなネガティブな気持ちさえよぎる。
「わかった。」
素っ気なく返事をすれば、
「お弁当作っていくよ✋リクエストはある?」
思わず頬がゆるんだ。
これが画面で本当によかったと思う。
相原は多すぎるメニューの希望を羅列しながら、鼻歌をうたいだした自分にハッとした。
尽くされる喜びが逆らおうにも心を浮かれさせる。
それと同時に襲う不安。
相手は責任という言葉だけで付き合っているという事実に。
それでもこの関係に自分から精算は出来ないでいた。
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