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「あなたに責任とってもらいたいです。」
「え?ん?」
言葉のキャッチャーボールをうまく受け止めれなかった?と、思い、
「うん、私が紹介、、、、」
「違います。あなたに付き合ってもらいます。」
「へ?私女だよ?いいの?」
「性別とか、、もうどうでもいい、、。」
あなたは世話焼きよね、昔から。
元カノの言葉が脳裏をよぎる。久しぶりに蘇った記憶の彼女は、とても愛らしかった。
「じゃ、君の気がすむまで付き合うよ。よろしくね、私は三嶋恵。」
「相原悠莉、、。」
自己紹介を終えた彼女は、クッキーを口にし、少しだけ微笑んだ。
「ここのクッキー、食べてみたかったの。やっぱり美味しい。」
「それは良かった。実は私も初めて食べる。」
「え?」
ニヤリと悪戯っぽく微笑めば、今日一番の笑顔がかえってきた。
久しく更新されなかった連絡先に、新たな名前が追加される。
「狡いよな、、いつもは出てこない癖に、こんな時に出てくるなんて。」
一瞬だけ脳裏に浮かんだ元カノはもう出てこない。思い出そうとしても、はっきりとした顔も思い出せない。
まるで頑固だった彼女が記憶に蓋をしたように。
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