46人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんなの此処っ!? 学校の裏の山の中にこんな所が在ったの!?」
初めて来た裕美は、目を丸くし驚きの声を挙げた。
「あの化物達の来た世界。異界って奴よ」
紗江子が答える。
「え!?」
「こういうの咲夜好きでしょ?」
「やめてよ。もう好きじゃないわ……。」
「さてどうすべ?」
「お前ら、女は図太いな?」
賢はげんなりした顔で言った。
「うん。俺ももう死んだと思ったよ。あの山伏さんやられちゃったのかな?」
「……。」
賢は今北トンネルの奥を見つめた。
「私はその子達と、一緒にしないで。もう、立ってるのが精一杯よ。肉体的にも精神的にも」
最初のコメントを投稿しよう!