森の賢者

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「なんなの此処っ!? 学校の裏の山の中にこんな所が在ったの!?」 初めて来た裕美は、目を丸くし驚きの声を挙げた。 「あの化物達の来た世界。異界って奴よ」 紗江子が答える。 「え!?」 「こういうの咲夜好きでしょ?」 「やめてよ。もう好きじゃないわ……。」 「さてどうすべ?」 「お前ら、女は図太いな?」 賢はげんなりした顔で言った。 「うん。俺ももう死んだと思ったよ。あの山伏さんやられちゃったのかな?」 「……。」 賢は今北トンネルの奥を見つめた。 「私はその子達と、一緒にしないで。もう、立ってるのが精一杯よ。肉体的にも精神的にも」
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