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そんなカイの様子を伺いながら、ヒンニィは先程部屋でマアヤから聞いた話をポツリポツリと続けていく。
「マアヤ様の話だと、お城のカワウソの社にいるカワウソ達はみんな妖力を持っていて、人間の姿になれる事が出来るみたい。それで代々お城や国王家族を水難から守ってきたんだって。お城付きの船頭の数人も実はカワウソで、カイと仲のいいダイチさんもそうみたい。で、その中でもミサキちゃんはまだ小さくて妖力が弱いから、完全な人間の姿で居続けるのが難しいから、カイの前に出てきた事がなかったんだって。」
ヒンニィからの話を聞き、カイは内容を噛み砕きながら頭の中で整理してみるが、やはり俄かに信じられずに瞬きを繰り返しながらヒンニィの顔を凝視してしまう。
カイの戸惑いが伝わり、ヒンニィはまた首を小さく縦に振った。
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