アカヒレの煽り泳ぎ

1/1
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/1ページ

アカヒレの煽り泳ぎ

家では、高齢ハムスター(私より歳上になろうが溺愛中の親バカぶりなので、多少、時々、嫌われる)の他に、アカヒレと言う小さな熱帯魚と暮らしている。 熱帯魚に詳しくない方なら、一時、ビンでも飼える!お手軽熱帯魚! コッピーの名前なら知っている方もいるかも。知らない方は、何でも知ってる(と思う)グーグルさんに聞いて頂きたい。 ちなみに、15年前にもコッピーと名前をつけた会社から2匹購入して、2年近く暮らしていたが、その会社、数年前に倒産してた。 世知辛い。 切ない。 母親が2年前に乳ガンを発病し、手術、6年前には股関節の手術もした。 さすがに生活費がカツカツ状態の中の入院代やら通院代やらで私の心はすさみにすさんだ。 いや、荒みに荒んでいる(大切なことなので、現在進行形で、漢字にして2度言った) 母親の入院中、さすがに限界に達した私は、一駅先のハムスターと出会ったペットショップで半泣きで走った(本当はだらだら泣きながら歩いて電車に乗っただけ) ペットショップには、数十万からするお猫様とお犬様が私より頭の高いお部屋から貧乏人が来たわよと言う目でのんびり見下ろし、(ただこの世界が彼らには平和なだけ) ハムスターのいる小動物コーナーには値段は暮らせる子はいるものの、うさぎやフェレットは病人がいるため世話が出来ない、ハムスターはジャンガリアンは一匹ずつ飼育が基本(消去法) ふらふらと向かった先が、お魚コーナー。 熱帯魚(お高いキレイなエンゼルフィッシュなど)は費用がいろいろかかるためなし。←この辺りから貧しさに泣きそうになる。 メダカも強いとはいえ、飼育経験がないため命なので無責任はよくないのでなし。お魚コーナーが終わりかけた時、いたではありませんか、コッピー改めアカヒレが。 「すみません!そこの(ハゲ散らかした)店員さん!」←なにげに毒舌。 1匹、100円、令和前、増税前の8%、5匹購入し、(ハゲ散らかした)店員さんに一番安い水槽セットを教えてもらい購入。 帰り道、水と水槽の重さで違う意味で半泣きになり帰宅。 5匹は、セットされた水槽でバチバチ泳ぎ争いました。 そう、アカヒレは小さくても鯉科の縄張り争いが激しい事をすっかり忘れ、バチバチケンカし始めたので、泣く泣く追われていた3匹を別の大きめのビンに移して落ち着き、2ヶ月後、何と!小さな透明なものがふゆふよと水面を浮いているではありませんか!←誰だ 調べてみたら、群遊させてなお、暖かい5月は繁殖期。選んだ魚はオスメス関係なくハゲ散らかした店員さんがバラバラに選んだため、産卵してその上、卵からお魚に(透明なふゆふよに黒い目と栄養のための赤いお腹だけ) あわてて移動させておいた穏やかな方のアカヒレの方に移すと、2週間ほどすくすく育ち、その後、10匹前後いた子供が4匹に...。 子供用のベビーフードも食べ、親(親戚か他人)の大人のアカヒレも気にする事なくいじめもせずいるのに、なぜ。 YouTubeやいろんな本で調べた所、魚は稚魚になる前に仔魚(しぎょ)と言う期間があり、その80%から下手したら90%が亡くなると言う事実に泣き、魚屋さんに尊敬し、動揺した。 10匹前後が4匹に。 悪いことは続くもので回復してやっと食べるようになった大人3匹が立て続けに☆になり、さすがに大泣き、退院した親がドン引き。 残りの4匹は死守するぞ!と思った矢先、水中に浮かぶ仔魚。頭が真っ白な死んだ魚の目をした人間独り。 呆然としている時、いたのです。 パンドラの箱から最後に出てくるのは希望の如く、「ごはんですか?あれ、みんな動かないけど、ごはんですか?」と一匹の希望が。 慌てて環境もよく水質が安定している親(親戚か他人)の水槽へ。 次から次へとあるのが生き物と暮らす醍醐味であり、苦労でも。 気がつくと、2匹いた一匹の方が小さく、明らかにエサを食いっぱぐれていた様子。ポンプがなくても生きる強い魚なので、慌てて何でも屋さんのAmazonさんで大きめの虫かごを購入。水槽の水と移動し、落ち着いてから、仔魚を水槽へ。 最後のパンドラの希望、否、私の希望をたくし、もちろん水槽を仕切る仕切りも何でも屋さんのAmazonさんで購入済み。 親(親戚か他人)が2匹、仔魚が1匹、やっと落ち着いた人間1人。 落ち着いた2ヶ月後、なぜか透明な仕切りに向かって猛烈に怒り狂うか如く、親(親戚か以下省略)が歯向かっている。 部屋の広さも充分、ごはんもある、ポンプもある。もともとちょっとジャイアン的だけど。 よく見ると仔魚から稚魚に成長した希望の子供は大人のミニサイズ。 でもよく見ると、その子は明らかに、ジャイアン的な大人を見ながらどや顔(当社比)しながらゆらゆら揺れながら泳ぎ動かず見続けて「えー!こっちこれないのおお?(笑)」 魚が笑うかは知らない。と上から目線。 「キー!こっち来なさいよ!ご飯を食いっぱぐれさせてやるわよ!」 魚がこう言うかは分からない。 それをジャイアン(違う)魚はイライラしながらもごはんの時は、一瞬でその子を忘れるも、また果敢に攻めるジャイアン。 優雅に煽るパンドラの稚魚。 さすがにドラえもん(誰がドラえもんだw) 「ねえ、煽るのやめてあげて?あなた、サバイバルして生き抜いて頭が良いのドラえもんは(誰w )知ってるから。ジャイアン(アカヒレw)が不憫だから、ね?」 と言い聞かせても止めない(泣) だって、黒柳徹子さんが乗馬した時、馬が湖にタバタバ入水するから、「このまま行くと私達溺れちゃうわよ、戻りましょ?」と行ったら本当にUターンして命をとりとめた伝説があるのに。 信じてたのに、伝説を。 ハムスターも名前を呼べば来るし、おやつあげる時には手に小さな手も乗せてくれるし、なぜか私が風邪の時は、甘えん坊でわがままなのに静かだし。って、それ全部哺乳類じゃん(泣) ドラえもん(誰がw)だって泣きたくなった。主に映画版しか見たことないけど。ドラえもんが泣くところ。 眠る夜(人間と同じ昼行動てます)まで煽ったり、泳いだり、ごはんで忘れたりが、平和に(?)続いています。 パンドラ、希望でもあり、今流行りの(?)煽りまでやってのける、強くたくましいアカヒレでした。 三匹が幸せなら、ドラえもん(だから誰)いいんだもん(泣)
/1ページ

最初のコメントを投稿しよう!