自然の精霊

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自然の精霊

異世界生活が慣れ始めてきた頃、椿は、この国のとある一説が気になっていた。リリアーナが、「朝のお食事でですよ〜!」「みなさん〜!!起きてくださあーい」「はやくー♪」るんるん♪で起こしに来てくれたのだが、有り難いけど、どうもこの仮説が気になる。昔話に出てくる『かぐや姫』という話はご存知だろうか?まあ簡単に言えば竹取の翁が、光っている一本の竹を見つけその中に小さな女の子が出てきて月のように美しい娘になり、最後月の都へ戻るといういかにも、ハッピーエンドじゃないところや悲しい気持ちになる物語だ。椿宛ての差出人不明の手紙を受け取っていま、この謎を解決しようとしている。どれどれ中身を見てみると・・・うん読めない。分かんないどうする?これ。せっかくだから先生に来てみるとするか。「今いくよ!リリアーナ。」といつも集合している居間に立ち寄った。先生は、もう料理を待っているようで、macを立ち上げている最中だった。患者のカルテを見ながらどこが悪いのか経過を見ているようだった。椿は、先生と真正面にいる形で一緒に食事を取る。こんな日が長く続いたいいなぁなんてずっと思っていた。リリアーナが「皆さんお揃いですね!今日は何処かへお出かけですか?すぐにお料理をお持ちします。」と言い、先生、椿の顔を順番に見た。今がチャンスだと思い、先生に異世界の竹姫について聞いてみることにした。「あぁ、ありますよ。竹林があるから椿さんも今日行ってみますか?」先生の一言に優しさを覚えた。「ありがとうございます。ぜひ行きます!」と美味しい料理を口に運んだ。リリアーナに、「美味しい朝食ありがとう♡」と言うと、リリアーナは、ニコニコ笑顔で一礼した。お昼頃ぐらいに天海先生と一緒に竹林のある場所へ行った。ここには、時間軸がないのだ。いかにも異世界らしい。。異世界にも、こんなところあるんだ。なんだか不思議!幻想的だなぁ〜!若竹色をしている竹達が何本も佇んでいる。そこには竹の妖精たちが竹の管理をしているらしい…モウソウチク、ハチク、クロチク。種類が様々なのが分かる。一説によるとかぐや姫と同じように竹から妖精姫が生まれてくるらしい。「何の用よ!こっちは忙しいのよ!!」「まぁまぁ落ち着いて。」双子の黒と白の妖精が現れた。まず、白の妖精が「私の名前は白竹姫よろしくね!」黒の妖精が「自己紹介する必要あるのか?まあいい。あたしは、黒竹姫だ。」
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