出会いときっかけ

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──ホームルーム後── 「ねぇ、汐梨ちゃんだよね?良かったら一緒に帰らない?」 実は私は、何人か一緒に帰らない?と誘われたのだがどうしても今日だけはあの自己紹介で気になってた森崎汐梨ちゃんと帰りたかった。 ごめんね?と私が申し訳なさそうに謝ると誘ってくれた子達は笑顔でそっかー、バイバイ!と手を振ってくれた。 優しそうな子達であの子たちとも仲良くしたいな、と思えた。 そうして私は、帰り支度をしていた汐梨ちゃんに声をかけた。 「え、私?」 キョトンとした表情で汐梨ちゃんは私を見つめる。無理もない、本当に突然声をかけたのだからびっくりするだろう。 「うん、一緒に帰りたいなと思ったんだけどダメかな?」 「全然いいけど……」 「やった!ありがとう!」 満面の笑みでそう言うと汐梨ちゃんも優しく微笑み返してくれた。
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