第1章 少女側の何か

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「だ、、だいじょーぶ!?」 私は周囲を確認して、そう少女に声をかけた。少し上ずった声であったが、誰もいない公園で聞こえないわけはなく、少女は一度私の方を振り向き、少し驚いた表情をしていた。 少女のその表情からは、助けを求めるような感情などは受け取れず、さらに言うなれば、私は、そんな少女の表情をみて、少女が「独り」ではなく、私と同じ「1人」であったことを痛感した。そして、私がさっき感じた少女の「孤独感」は、一体どこに消えたのだろうと呆気にとられていた。
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