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午前0時の電話
よく怪談話に出てくるお決まりの場所というと、大体が墓地だったり古戦場だったり、建物だったら学校だったり病院だったりすると思う。しかしながら家に関する怪談話というのも多く、その中でもとりわけアパートが舞台になっていることが多いと感じる。アパートと聞くと古臭いイメージ(現在進行形で住んでいらっしゃる方がいたら申し訳ない)があるからなのか、どうにも怪談話によく出てくるイメージが強いのかもしれない。
以前にご紹介した体験談の『幼馴染』であったり、『本当に怖いものは……』などはそれこそ住んでいたアパートで体験したもので、こう振り返ってみるとアパートに関するお話というのはやはり多いのかもしれない。これはあくまで持論だけど、人がたくさん集まる場所ということからそういった不可解な現象が起きやすいのかもしれない。
さて今回お話しするのはそんなアパートで起きた出来事についてだ。昨今ではアパートというものをあまり見かけなくなった気がする。ちなみにアパートとマンションの違いについてだが、不動産業界では木造の共同住宅で二階建てのものをアパート、コンクリートで造られているものや三階以上のものはマンションらしい。
そう聞くといわゆるアパートと聞いて連想する漫画などに出てくる木造二階建ての建物は確かにアパートそのものだといえるし、自分がアパートだと思って住んでいたところは実はマンションだったという認識のズレが生まれるということになるが、本編とは関係ないのでここら辺で終わりにしておこう。何はともあれ、お話に入りたいと思う。それではどうぞ。
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