ゾッとする話 小ネタ集2(後編)

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ゾッとする話 小ネタ集2(後編)

路地裏で これはつい最近あった話なんだけど、俺は趣味で写真を撮るのが好きでよくカメラを持っていろんなところに出歩いているんだ。基本的には風景をメインに撮っているんだけど、たまに街中でスナップショット的なものを撮ったりしたり、変わった写真(廃墟や心霊スポットの写真)を撮ったりしている。 んで、これを体験したのがちょうど街中で路地裏の写真を撮っている時だったんだけど、その日は雨が降っていたんだ。そこで雨の降る夜に路地裏の写真を撮ってみよう! と思い立ったんだ。 なんで雨の日に写真を撮りに行こうかと思ったかというと、街の明かりがいい感じに雨に反射して幻想的な写真が撮れるからというわけで、傘差しながらカメラを構えている人がいたら多分それは俺です。 それはともかくとして、都会の路地裏ならともかく、俺の住んでいる地方の街の路地裏っていうのは実はそれほど煌びやかでもなくて、正直なところ満足のいくものって撮れなかったんだ。 ついでにコインパーキングの料金のこともあったから、ほどほどに切り上げて帰ろうかと思ったんだ。すると背後からコツコツって靴の音が聞こえてさ、正直ねちょっと怖かったんだよ。ほらドラマなんかで夜に道を歩いている女性が背後から追いかけられる的なシーンってあるでしょ? きっとその女性もこんな感じなんだろうなって思ったんだ。 いやだなー、怖いなー、って思いながらとりあえず来た道帰ろうって思って振り返ったらさ……俺の背後に女性が立ってたんだ。
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