ゾッとする話 小ネタ集2(後編)

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ドッペルゲンガー 世界には自分にそっくりな人が三人はいると言われている。実際に三人いるのかどうかは知らないが、少なくとも俺は自分にそっくりな人を三人中二人いることは知っている。 ただそれはもしかしたらドッペルゲンガーなのかもしれない。そして自分のドッペルゲンガーを見てしまうと命を落としてしまうとも言われている。まぁある意味俺も命を落としかけたんだけどさ。この話はそんなそっくりさんにまつわるお話。 これは俺が高校生の頃の話なんだけど、ある日部の後輩が昨日電車の中で俺を見かけたと話しかけてきたんだ。ただ俺は自転車通学で電車に乗ることはないから、それはすぐにそっくりさんだとわかったそうだ。 でもその後輩いわく、本当に俺にそっくりで雰囲気も俺に近い感じがしたから〇〇さんだと思ったと言われた。また別の日には同期の女子からアンタ彼女出来たんやねって言われた。残念ながらその頃はまだ彼女はいなかったから普通にえ、おらんよ? と返した。 するとだってこの間の日曜アンタ〇〇にいたでしょ? って言われた。でもその日は家の用事で誰とも出掛けてなんかおらず、きっと見間違えでしょということになった。それがまたある日には別の部員からも彼女できたんか? と言われた。 それが一人二人なら見間違えでしょと言いたいんだけど、そのそっくりさんを見たのが結構な数で見たのが部活仲間だけでなく、バイト先の人にも言われたことがあって、段々とおれはそのそっくりさんに会ってみたくなった。 基本的にそのそっくりさんが現れるのは俺の学校の近辺で、もしかしたらそのこともそっくりさん=俺みたいな図式になったんじゃないかと思う。 とはいえ、そんな簡単に出会えるわけもなく、そのうちそんなことがあったことも忘れてしまっていた。
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