じつはじつわ

ゾッとする話 小ネタ集2（後編）

しばらくして俺にも彼女が出来て高校生活を楽しんでいたんだけど、ある日彼女からお怒りのメール（高校生当時はメールが主流だった）が届いた。内容は『他の女と浮気するなんてサイテー』とのこと。もちろん身に覚えのない話で寝耳に水だった。

どういうことかと電話で聞いてみると、なんでも駅前のほうで俺と知らない女が仲良く歩いているところを目撃したそうだ。その瞬間、あ、それあのそっくりさんだと思った。

もちろん俺は無実なのでそのことを懇切丁寧に説明するものの、もちろんそんな証拠はどこにもなく、結局フラれてしまった……。十数年経った今でも覚えているそんなほろ苦い思い出。

ちなみにもう一人というのが、大人になって行った会社の研修先で知り合った方が本当に俺とそっくりな人が上司らしく、なんで〇〇さんいるんですか？　と俺を見た第一声がそれだった。

余談だけど、俺の友人がフィリピンに旅行に行った際、空港で現地の人に握手を求められたそうだ。なんで？　と理由を聞くとなんでもフィリピンのすごい有名人（その時にはすでに故人だったそうだ）にそっくりだったから思わず声をかけてしまったとか。そしたら他の人も集まってきてちょっとした騒ぎになったとかなんとか。これを見ているアンタも自分のそっくりさんには御用心。