エピソード1

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エピソード1

俺は駄目な奴だと在り来りな事を初めに言っておく。 将来は金持ちになるから今は自由で良いんだと周りの連れには豪語しているが、22歳になっても日雇いの仕事をしている。 日雇いで貰った給料なんかはパチンコでスってしまう日々だ。 高校卒業してからは進学もせず就職を近くの町工場でしたが、二週間の短い研修を終えてからは毎日同じ作業を繰り返し大したことない上司に叱られ 歓迎会では 「俺はなー…」と下らない自慢を淡々と意気揚々に語るのを聞いて俺は思った。 こんな人生続けれないと だから俺は一ヶ月以内で無理矢理退職したのだ。 そして、今日までを意味もなく無色透明に生きているのだ。 多分俺は成功する、なにかしている訳でもないのにそう言い聞かせて今日までを生きてきた。 いや自分のプライド的な所ではそれでギリギリだった。 だが、誰しもが時は過ぎ行く。 それに気付き俺はもう無理だと諦めた自分自身をだ。 体感速度五分くらいで18歳から22歳までは済んだ気がした。 この調子で生きていても体感速度一時間で70歳だ。 やってられないぜ。 そもそも70歳まで生活はできるのか? 多分無理だ。 絶対に無理であろう、連れなんかも俺と会っている理由はきっと人は自分より下の奴を見ていると今の自分はまだ大丈夫だと安心できるからだ。 そして俺には俺より下の奴なんかいない… だからこのまま生きていていても不安なんだ、単純且つシンプルだ。 「あーそうだ…ありがちだけど死のうか!」 思考回路は凡人だから俺みたいな奴が言いそうな事を口にし人生に幕を降ろす事を軽はずみで決めたんだ。
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