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俺は高校まで行く道中に大方話は翔子ちゃんから聞いた。
元虐めれられっ子の浦田はチート級の力を手に入れ今や学校を支配している、そして状況は最悪と言うことだ。
「翔子ちゃん…俺思うんだけどさ結局虐めれられっ子が強くなって虐め返したら西田とやってる事は変わらないよな?何故繰り返すんだろう…」
「蒼介さんの言うとおりです、恨みを晴らしているだけです…チート級の力の悪用はどんな事情があったとしても私は許せません。」
翔子ちゃんはチート級の力を悪用している事が悲しい様だ。
「俺のチート級の力で目を覚まさせてやるか!顔面に一発入れてやるよ!」
俺は車中の空気を変えたくて柄にもないが景気よくそう言った。
翔子ちゃんは少し嬉しそうに笑い
「ありがとうございます、期待してます」と答えてくれた。
翔子ちゃんが笑ってくれるなら俺はやるさ
今あれから少し時間がたち俺は翔子ちゃんを命の恩人だと思っている、生きる活力だ。
「任せて…喧嘩とかした事ないけどさ…」
本音だ。
「大丈夫です!蒼介さんはチート級の力があるのですから!」
「向こうも一緒だろ?」
「はい、でも蒼介さんが勝ちます!だって黒の戦士を倒し蒼介さんはスーパーヒーローですよ!」
眩い輝きを放ち翔子ちゃんは笑っている、堪らない位の可愛さだ。
スーパーヒーロー…悪くない!俺は他の悪用しているやつも何とか止めてやる。
そしてその間は翔子ちゃんがサポートしてくれる、それだけで俺は幸せだ。
「着きました。」
翔子ちゃんは学校から少し離れた場所に車を停めた。
ここからみえる校門には柄の悪い高校生が二人立っている。
「あれは浦田の手下の見張りです。」
「校門に見張りを立てるなんて…一体何を目指しているんだ浦田は…」
「目指しているのは最強の高校生らしいです、その為他校から不良達がたちまち浦田を倒しに殴り込みに来るそうです。」
「物騒だな…そんな不良漫画見たいな事が現実にあるんだな…」
「はい、蒼介さんも今日はその不良漫画のキャラです。モブキャラみたいにやられないでくださいね」
「ああ…わかってる俺はモブキャラではなくスーパーヒーローさ!」
そう言い俺は車から降り高校に向かって行く、翔子ちゃんの視線を感じながら俺は今から柄にもなく殴り込みに行くのだ。
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