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俺は眩い光を発した
思った通りだ…真っ白な全身タイツ…赤いマント…
穴があったら入りたい…
だが、不思議な事に殴られた痛みは消えていた。
そして安田寿がまた俺に責め立てに来る。
「初めての奴に使いこなせるか!」右手を大きく振りかぶり俺を殴る様だ。
俺は人を殴った経験はないが、今安田の顔はノーガードで一発入れれそうだと思い軽く顎にパンチをした。
軽く入れただけなのに安田はのびた…
「えぇぇ…」
嘘だろ?これがチート級の力か…
俺は不覚にも脚が震え出した。
「そんな…私の黒パンツより貴様の白パンツの方が上なのか!?」逆波響子は驚いている。
「覚えておけ…」逆波響子は安田を担ぎそそくさとおれから離れて行った。
「参ったはね…」翔子ちゃんは困った顔をしていた。
「そんな事より…元の姿に戻りたい!」
恥ずかしくてたまらないのだ俺は!
「あー…右腰を軽く叩いて。」と素っ気なく答えられた。
俺は早速右腰を軽く叩いて見た、すると白の全身タイツは消え手元に白のパンツが現れた。
「これ…返そうか?」
俺は翔子ちゃんに白のパンツを差し出した。
「助けて欲しいの…」泣きそうな顔で翔子ちゃんは俺を見る。
「えっ?また急に何?」
「安田寿みたいに…チート級の力を得た男が後五人いるの!そして安田含め皆…悪用に目覚めた…助けて!本来は自殺未遂者を立ち直らせる力なの!なのに…」
遂には泣き出す翔子ちゃん。
俺は人生でこんな可愛い娘からお願い事をされた事があるだろうか…
どうせ死のうと思っていた人生だ、死ぬ前に協力してあげよう!チート級の力も嘘では無さそうだしな。
「俺やるよ!翔子ちゃんって呼んで良い?」
「本当に?ありがとうございます!私の事は好きな様にお呼びくださいませ。」翔子ちゃんは涙を拭った。
俺は気づいたんだその時
まだフライドポテトを食べていない事にだ。
「よし!ちょっと動いたら腹減ったからフライドポテトが残っているから食べよう!」
俺はまた店内へ歩き出す。
「私も頂きます…」翔子ちゃんも着いてきた。
俺はこうしてダサい姿に変身し
これから同じダサい姿をした奴らと戦うのであった。
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