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エピソード2
「竜也さん!また西高の奴らが来ました!どうします?」
リーゼント頭の不良が浦田竜也に殴り込みがきたと伝えた。
浦田竜也とはこの高校で虐められていた、虐めが辛くて自殺を考え高校の屋上から飛び降りをしようとした時に浜波凍子に「私のパンツは何色か当てなさい!」と言われ「赤…」と答えた。
その日から浦田竜也はチート級の力を手に入れ虐めていたヤツらに報復をし現在この東高校で番長まで瞬く間にのし上がったのだ。
「大丈夫だ…僕一人でやるさ!」
浦田竜也は黒髪を肩に着く程度まで伸ばしておりサラサラヘアーだ、歩く時にはその髪は優しく靡くのである。
学ランのボタンを全て外しており赤色の服、いや赤色の全身タイツの上から制服を着ているのである。
「凍子…行ってくる」と近くにいる浜波凍子に軽く口付けをし浦田の部屋と化した使われていない教室を出た。
その教室は不良達の屯う場で壁はタバコのヤニで黄色く汚れゴミが散乱している。
浦田は廊下を歩く、生徒は皆道を恐る恐る開ける誰もが浦田に逆らえない。
男が逆らえばボコボコに殴られ、女が逆らえば浦田の部屋に連れていかれ暴行をされるから皆怯えている。
先生達も浦田には逆らえない、悪い事をしても見て見ぬふりだ。
以前注意をした新米の先生は浦田の部下達に攫われ縄で縛られ屋上から吊るされ遊ばれたのだ。
その事件以降浦田は本当の支配者になったのである。
現在は東高校がこの地域では南高校と北高校を浦田の力で支配下に置き西高校が未だ浦田に挑み続けている。
「懲りない奴等だ…」
浦田は校門を抜け約30人はいるであろう西高の猛者達を前に現れた。
「おい浦田!あまり調子のるなよ!」と金髪の西高のヤンキーは吸いかけの煙草を浦田に投げつけた。
浦田にその煙草が当たるが浦田はそれに構わず金髪のヤンキーに近寄る。
そして、浦田は軽く右人差し指と中指を立て金髪ヤンキーの眉間を軽く突いた。
金髪ヤンキーは簡単に倒れ意識がない様子だ。
「早くやろうぜ?」
浦田は笑顔で西高の猛者達に笑いながらそう言ったのだ。
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