コトバが伝えてくれること。

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コトバが伝えてくれること。

ジト目でみると、 ん?って 目を逸らす。 あー、、 これは、 なんか企んでる、 ぜったい、 馬鹿なことを考えてる。 パチパチと、 目を閉じると、 ぷいっと横をむく。 その態度。。。。 いや、 あからさまでしょ、 どうゆうこと? 何考えてるの? なんか。 わたしが、 やらかしたかな? なんか。 わたしを 避ける理由があるの? 、、って、、 聞けないし。 恐くて 聞けないでしょ? いま、 笑ってたよね? いま、 一緒にお話してたよね。 「めんどくさい。」 ポツリと、 思わずコトバが漏れた。 思わず、ぽつりと、涙がおちた。 「思うことがあったら言ったら いいじゃん」 あ。 やばい。 とまらない。 「話してくれないと わからないじゃん」 まずい。まずい。 どうしたわたし。 「しようもないことじゃなくて、不安にならないコトバが ほしい。」 あれあれ、 ほんとに とまらない。 ぐるぐる かきまわされる気持ちが たくさんの洗濯物を回すドラム式洗濯器になって、 ほんのちょっとお水で、 たくさんの洋服が、 キレイになるのか、 いつも疑問だった。 オキニの洋服に 泡がぶくぶく膨らんで、 そこに浸り 薄汚れていく水のように。 わたしの姿は 汚れていくんだ。 こんな汚い姿は 見せたくないのに。 カタンと、響く音がひとつ。 「そんなつもりはないよ。」 ん? 「不安にさせるつもりはない。」 はい? 「タイミングわからなくて」 そして。 そっと、 ほっぺを拭う指。。 う、、、。 恥ずかしい。。。 ジト目で見返す。 フッと笑われる。 「ついてたの。」 と、たぶん、 さっきのアイスだ。 カタンと音が響く。 そっと、そっと 近づく距離。 いつの間にか、 流れた涙が止まってた。 しゅんとなった心が 一瞬にして、 張りつめる瞬間。 目を閉じる前に 見えた青い空 穏やかな風に揺れるシャツ コトバが欲しかった。 けど、 ほんとに欲しかったのは 彼のあたたかくて優しい温度。 たぶん、 もう大丈夫。 きっと しゃんと 乾いたはず。 オキニの服も キレイだね。 (おわり) 2020.2.25㊋
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