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2月24日
パワハラで味覚を無くした。気づいたのは昨晩のこと。夕方に食べたパピコとピーナツせんべいは、ちゃんと味がした。
だがその日の夕飯、しょうゆをつけて天ぷらをかじったら、味がしなかった。
そのときにかじった天ぷらは人参なのだけれども、根菜独特の香りというか風味はほのかに感じられるのだけれど、まったくといっていいほど、味がしない。
さらにしょうゆをたっぷり染み込ませても、しょうゆでしっとりした部分と、さくさくした部分がわかれているというのが分かるだけ。
今日はチョコがけのポテチを食べたのだけれど、つやつやしている部分とザラザラしている部分がわかれているのが分かるだけ。まるで昨晩の天ぷらだ。
試しにぶどう味のチュッパチャップスを舐めてみる。前はすっぱくて苦手だったが、ぶどうの匂いがするばかりですっぱいとは思わない。それでも口というのは不思議なもので、すっぱいものを食べた時のように、唾液だけは分泌される。
以前書いた徒花という小説の主人公を東雲桃矢にし、作中では味覚障害になったのだが、なんとも皮肉なものだ。なんだかおかしくて、ひとりで笑った。
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