序 最後に見た彼は

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友達だって沢山いたのに、もう思い出すのは彼との時間だけ。 楽しかった高校生活は、凝縮され三分の一くらいになる。 脳裏に浮かぶぼんやりとした空気の中で、彼と私が笑っていた。 「……バイバイ」 振り返る事なく、彼が背を向けていなくなってしまう。 どこの大学に進むのかは分かっているけれど、もう会うことはきっとない。 さようなら、私の恋――
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