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 それから三日後の朝方、俺はいつものように街中で散歩していると、向こうから朝日に照らされて白く煌めくセーラー服を着た女子高生がヤマボウシの白い花とマッチしてスマホを掲げながら歩いて来た。  あの子だ!と俺は気づくと、ときめいて、ずんずん前へ進んで行った。  すると、彼女はカメラレンズを俺に向けてシャッターボタンを押した。  だから俺は立ち止まると、彼女も立ち止まった。 「お兄さんの写真撮っちゃった!」と彼女が笑顔で言うと、俺はでれでれになって言った。 「俺が前、君のを撮ったから?」 「そう。」 「それにしても随分準備良いね。」 「だって、お兄さん、いつもこの時間にここを通るじゃない!」 「それで待ち構えていたの?」 「そう。」と彼女は呟くと、愛嬌たっぷりに微笑んだ。
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