一年後…

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* 「瑠威とかお姉の結婚を祝して…かんぱーい!」 「かんぱーい! 「おめでとう~!」 結婚式の後、二次会をやることになって、私とさゆみとシュバルツのメンバーとでメンバー行きつけのお店に集まった。 「璃愛、どうしよう~ メンバー全員いるよぉ。」 「当たり前じゃない。 そもそも、あんたが無理やり着いて行きたいって言ったんだからね。」 さゆみは小声で私に泣きついた。 今頃になっておたおたしてどうするって感じだ。 ……なんていう私も、実は内心かなり緊張してるんだけど… だって、シュバルツのメンバー全員大集合なんだよ!? しかも、メンバーの行きつけの店に初めて来たんだもの。 シュバルツファンなら誰だって、緊張するよね。 「望結ちゃん達、何か食べたいものがあったら言ってね。」 「は、はい。」 オルガさんは本当に気が利くというのか、優しい人だと思った。 私達のことなんて気にしてくれて… 「あのね、うちの望結もお友達のさゆみちゃんも、シュバルツのファンなのよ。」 ま、ママったら、何、バラしてるんですか!? 「え?ファンって…? 望結は誘っても全然ライブに来てくれなかったじゃないか。」 ママはおかしそうにふふふと笑う。
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