一年後…

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「俺…ファンの子の間では引退するって思われてんの?」 「え…っていうか…ねぇ?」 さゆみは私に救いを求める。 「なになに?どんな噂が立ってんの?」 「え?それは……」 「良いから、教えてよ!」 みんな興味津々って感じ… 「えっと…その…実は…… 瑠威さんは、実家に戻って農業やってるって…」 「えーーーっ!?」 「瑠威が農業…似合わねぇ…!」 クロウさんは膝を叩いて笑ってる。 どうやらツボにハマってしまったようだ。 「それで…幼馴染の女の子と結婚が決まったって聞いてたんです。 そしたら、結婚相手は、璃愛…じゃない、望結のママとだって聞いて、びっくりしました。」 「幼馴染ぃ?どっからそんな噂が出たんだ!?」 瑠威は不思議そうに頭をひねってる。 「他にもあって…瑠威さんがソロデビューすることになって、それで上京したって…」 「あぁ、まだそっちの方が分かるような気がする…」 「まぁ、農業よりはありだよな。」 「そのことで、オルガさんとケインさん達が喧嘩したとか言う噂もありました。」 「俺が?ケインと??」 ケインさんとオルガさんは顔を見合わせて笑ってる。 「みんな、想像力がたくましいっていうか、なんていうか… 一体、どっからそんな話が出て来るんだろうな。」 みんな、さゆみの噂話に大笑いだ。
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