ライヴ

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* 「……やっぱり生は違うよね。瑠威最高……」 さゆみは、頬を上気させ夢見るように呟いた。 確かに、ライブはすごかった。 見に来てるお客さん達もみんな派手でキラキラしてて…ホールそのものが私には別の世界みたいに感じられた。 ライブ自体も、思ってたよりもずっと激しくて格好良くて… まるで、夢の世界に迷い込んだような気分を感じた。 あのライブを見たら、誰だってファンになってしまう… それほどまでに魅力的なメンバーで、曲も激しいけれど耳に残りやすくてなじみやすくて、自然に身体が動き出してしまう。 綺麗なだけじゃなくて、お茶目で可愛かったり、面白かったり… 各々のメンバーが個性的で… 見た目も曲もおしゃべりも雰囲気も、どれをとっても完璧だもの。 男らしいところもあるせいか、同性のファンも多い。 「ねぇ、望結…誰が好みだった?」 「え?……わ、私は、そんなの……まだわかんないよ。 今日、初めて見たんだもん。」 「あたしだってライブは初めてだよ。 でも、ますます瑠威が好きになった。 もう~~~…格好良すぎて……はぁぁぁ……」 さゆみの瞳はすっかりハート形になっていた。 確かに、瑠威は格好良い。 お化粧をした顔は涼しい瞳の美人のお姉さん。 歌もうまいし、おしゃべりもうまいし、歌う時のアクションはキレがあるし、目つきはたまらなく色っぽい。 さゆみがメロメロになるのも当然だ。
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