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「綾くん。綾くんはどうして私のことが見えるの? そして霊視できることをどうして今まで黙っていたの?」 「どうして、と言われてもな。トラブルやトラウマのショックで生まれた能力じゃなくて、生まれつきの能力だ、としか言えないな――ただ」  と、綾くんは唇をぎゅっと締めて、それから覚悟を決めたように溜息をつき口にした。 「この能力のせいでトラブルやトラウマが生まれたのは確かだ」
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