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ヌルリと悠の舌が俺の口内を動き始める。
まずは歯列をなぞるようにゆっくりと舐められる。歯茎をチロチロと刺激するのがくすぐったい。
そのくすぐったさで口を更に開くと、タイミングを見計ったかのように悠の舌がより深いところに入り込んだ。
「…っん、ふ」
思わず声が漏れる。自分らしくもない、甘ったれたような声色に恥ずかしくなって唇を離してしまった。
なのに悠はますます嬉しそうに目を細めた。
「声、我慢しないで。もっと聞かせて。颯人が気持ち良くなってると嬉しいし、俺も気持ち良くなれるから」
「…ほんと?俺、変じゃない?」
「変じゃないよ。…むしろ、すごく可愛い。我慢できなくなっちゃう」
そう言うや否や、もう一度深くまで舌が口内に潜り込む。
口内を満遍なく舐め回される。もう触られてないところは無いのでは思うくらい、隅々まで悠の舌で満たされた。
次第に悠の舌が俺の舌を探っているのがわかった。
舌同士を絡めるのは、また違くて。
無性に恥ずかしくて。
しばらく逃げていたら、隙を突かれて俺の舌が悠の舌に絡み取られた。
捕まった。
そう思うと全身の血が沸騰するように熱くなる。
「っあ、…んぅ…ふ、あっ」
悠の舌の動きが大胆に、そして激しいものになっていく。
俺の舌は翻弄されるがままに絡みつかれ、口内で踊らされている。
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