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遊園地を出て二人で向かったのは、もちろん悠のマンションだった。よく遊びに来ている見慣れた部屋なのに、これからすることを考えると妙にソワソワする。
「シャワー…、先使う?」
悠もどこか遠慮がちに俺に声をかける。
やめろよそんな顔するの。嫌でも意識しちゃうだろ。
そう思ったが俺は「うん」としか言えず、そのまま黙ってシャワールームへ向かった。
パッと服を脱いで、浴室へ入る。何回か使わせてもらったことのある場所だが、いつもと違う風に見えた。
シャワーから冷たい水が出る。俺はそのまま曇った鏡を流した。
鏡の中に、一糸纏わず顔を赤くした男が一人立っている。
その顔は我ながら物欲しそうに見えて少し吐き気がした。
こんな顔を、悠に晒していたのかと思うと穴に埋まってしまいたい。恥ずかしくて、火照った顔を冷ますようにシャワーを浴びたが、体内に燻る熱は収まるところを知らなかった。
鏡を見つめながら思う。
こんな身体でいいのだろうかと。
悠はさっき俺がいいって言ってくれたが、どう見ても俺は男だ。華奢な方ではあるが、それなりに骨格がしっかりとしており、陸上の筋肉も付いている。
女の子に比べて抱き心地が良いはずもない。
それに……。
全身をボディーソープで包まれた俺は、ソッと後孔に指を伸ばす。
ここに、…悠のアレが入るんだよな…。
ヌルヌルとしたボディーソープの力を借りて孔をこじ開けようとしたが、拓かれたことのない後孔は固く入り口を閉ざしていた。
……え? 俺、本当に悠とできるの?
今更ながら、物理的な問題で不安が湧き上がってきた。
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